with 2021年9月号

2021年7月28日発売、with 2021年9月号をば電子版で購入しました。

戸田さんのページは4ページ。
前にSPURで読んでドキリとした役者は~の部分を今回は一切感じなくて正直ほっとしました。
プロ論と予告で読んでいたから確実に役者についてなんだろうなと思っていたのでちょっと怖かったんです。そしたら女性誌と言うジャンルを思うと予想外と言うか。想像を裏切るしっかりとしたインタビューだったんですよね。
たぶん、質問はありきたりなんだと思うんですけどそれって言わば基礎なわけで聞きたいことの中の原点を聞いてくれているってことなんだろうな。

戸田さんの中の女優と呼ばれることへの概念が、往年の映画スターみたいなイメージのものだなぁと思ったんですけど、それだけ芸能界って悪く言えば全然バージョンアップされていない世界観のある場所なんだなと思うんですよ。
けど、その中で戸田さんが「私は女優ではなくて役者と呼ばれたい」ことがわたしはすごく嬉しい。
どうにも好きだなって感情でいっぱいになってしまう。

女優じゃなくて役者。
役者と同意義の俳優でありたいってことなんだろうと思うんです。
意味がうまく説明出来るか分からないんですが、俳って「わざおぎ」って読むんですよね。
わざおぎが何かと言うと、身振り手振りで神を招く動作のことを指していて、ここからは勝手な解釈ですけど、身振り手振りで気持ちを伝えることに優れている職人、表現者が役者であり、俳優と言う言葉は役者の意味合いを含めてその字に充てたんだと思っているんですが、女優と言う言葉だと女を磨いてそれに優れているつまりは表現者としての価値よりも女であることが先に来てしまうように思えてしまうんです。
あくまでわたし個人のイメージなんですけど。

だから、女優と言うカテゴライズがわたしの中で昔から役者とは少し離れていると言うか同じ芝居をする人だけれども距離があるんです。

─演じることは生きるということ─

役者でありたいと思う戸田さんが女優じゃなくて役者と呼ばれたいとなるのはすごく自然な流れで、一個人としてもなんてことのない日常を楽しんだり、笑ったり、たまに怒ったり感性を大事にした生活をしているからなんだろうなと思うんです。
本当に戸田さんは地に足の着いた方なんだろうな。
それがこうしたインタビューやバラエティーだったりでサバサバしているだとか芯があるだとかいろんな形でたまにこちらに見せてくれているのかもしれない。そう思えるインタビューでした。はい。

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