俺の家の話 第2話

宮藤官九郎さんはなんでこのお話を今紡ごうと思ったんだろう。このお話本当にグサグサ来る。
介護が今、身近だからかもしれない。
あと、お話はお能の演目とかけているんだなぁ、やっぱり。
第2話は高砂だった。
重なるなと思った部分は多々あって、謡曲を思い出したら、ささやかに散りばめられているんだなと思いました。

第1話は羽衣で、羽衣は既に全体をあらわしているんだろうな。
羽衣の話は羽衣伝説を元にされている演目だけれど、謡曲は読むと、穏やかな春の海に、白砂青松、幻想的な天女の舞い、そして遠く臨む富士と言う景色が浮かぶような謡曲で、能の中ではすごく分かりやすく綺麗な演目だと思うんですが、これはさくらが去った後のことを示唆しているのかなと。

天女が羽衣を返して貰うのにひとつ舞ってみろと要求されるんですが、ただそれには羽衣がないと舞えないから返してくださいと言うと、羽衣を返したら舞わずに帰るのだろうと疑いを人間はかけるんですよね。
疑いは人間の中にある。天には疑いがない。
天女はそう告げて羽衣を先に返して貰うのだけれど、これ本当に第1話だなって思ったんですよね。
それでいて、全体なんじゃないかなとも思ったんです。

天女はさくらで、観山家は人間なのかな。それとも逆だろうか。
来週の演目は隅田川
話とお能はどう重なって行くんだろう。
さくらの過去だろうか。

その内、演目に田村出て来ないかな。寿三郎にも寿一にピッタリな演目だと思うんだよな。
来週も楽しみだな。
はたと思い返してあれはこうだったんじゃないかと考えてしまうドラマ本当に好き。
戸田さんが出演していなかったらもしかすると観ていなかったかもしれないドラマにわたしは今間違いなくハマっているんだなとそう思います。