俺の家の話 第1話

期待値が高ければ高すぎるほど、スッと引いてしまう部分があるので、客観視をするように努めて鑑賞しました。
クドカンワールドって、ときどきすごくシュール。
笑いを織り交ぜていながら、すごく悲しい最後に向かって行っていたりするんですよね。笑劇じゃなくて悲劇。
俺の家の話もそうなのかなと、1話の段階で思いました。

・介護
・承継
・障害

わたしにはこのみっつに措ける芝居がすごく引っかかるかな。テンポがよくてスッと聞き零したりしちゃうけれど、すごく大事なことを言ったりするからハッとして一話を丸ごと理解するのに時間が掛かりそう。
2話が始まるまでの間に何回見返すんだろう。単純に笑うタイミングで笑って、泣きそうなタイミングで泣けばいいのかもしれないけれど、どうしても考えちゃう。
ドラマにのめり込むたびにフィクションなんだから気楽に見れたらいいのになと、いつも思うんですけど、役者さんたちがそこでその人として生きているからこそどうしても考えちゃうんだろうなと思います。

例えば病室の寿一とさくらのシーン。
「親が敷いたレールの上を何も考えずに進む。こんなに楽なことはないんじゃないですか?」
さくらが言った言葉はさくらが出来なかったことなんじゃないかなと思う。
寿一が悩んでいることは、わたしにはすごく幼いなと思うんだけれど、けど愛情の欠如を感じながら不器用にも真っ直ぐに育った寿一にはすごく大きな問題なんだよね。
それに、わたしがそう思えると言うのは、わたし自身がきっと親からの愛情をきちんと感じている人間だからなのかもなとも思う。
さくらと寿一は根底がきっと一緒なんだろうと思うけれど、価値観が全く違うから相互理解をしていくのに時間が掛かるんだろうなとも思う。
ホームドラマと言いながら、関係性だったり、台詞だったりを考察していきたくなるのは本当になんでなんだろう。不思議だよな。やっぱりクドカンのドラマって。

惹きつけ力は本当にすさまじいなって思う。
2話までにもう少しどの視点で見ていくのか考えたいなと、そう思います。はい。