俺の家の話 第4話

今回、道成寺が出て来たわけだけれど、寿限無もしや披きまだだったの?となった。
そして、道成寺にかけて寿三郎のエンディングノートにあった「寿限無の落とし前」が明らかになる訳だけれど、今回のお話はすごくテンポが軽やかな部分がちらほらとあって、正に能楽の中でも大曲の道成寺。その曲の見どころである乱拍子みたいで、ちょっと圧倒されてしまった。
第5話はどうなるんだろうと、文字通りわくわくしている。

途中でさくらが貧血で車椅子から落ちるシーンがあるけれどそれは何かの伏線なんだろうか。
エンディングノート、さくら書いていたよね。山賊だっこって書かれたそれはきっとさくらのノートだろうしなとちょっと考えてしまった。

踊介がさくらに惚れてしまったところだとか、舞とすっかり打ち解けているところだとか、さくらメインで見ると広がる物語もあって、予想を膨らませることが楽しい。

俺の家の話は素朴などこかにありそうな話なんだけれど、ぎゅっぎゅっとはじめて握った加減の分からないおにぎりみたい。粒が詰まって引っ付いて急にほろっと溢れたりしている。それを、掻き集めて握り直さずに噛みしめたら、懐かしさだとかおいしさだとか、ちょっとしょっぱかったりだとかいろんな感情が自分の中で出て来て、反芻している内に来週が来るのかもしれない。

また、ゆっくり見返そう。4話だけでもいいし、1話からまた見てもいいなとそう思う。
じっくり見たらまた違う感情に出会うかもしれない。それがすごく楽しみだと思う。