俺の家の話 第3話

風呂敷の畳み方が分からなくなってしまった寿三郎さんに対して、言ったさくらの言葉。
「自分で畳まなくていいんじゃない?その為に寿一さん帰って来てくれたんだから。子どもたちが畳んでくれますよ。だから、散らかったまんまでいい」

これ、いちばん泣きそうになった。
わたし畳めるかなぁ。余計散らかしちゃいそうだよ。
親には元気でいて欲しいなと願う気持ちと、自分の許容の無さを思ったら、泣きそうだった。
温かさとかに感極まる涙じゃなくて、たぶん自分の惨めさに泣きそうになった。

このドラマすごいな。
ずっと、考えちゃう。
身近で、大事なことをつついて来る。最初はコンコンとノックだったのが、いつの間にかドアの内側にバカでかい何か分からないけれどそういうもんだって感情が居て、グサグサってどうするの?考える気ある?行動する気ある?ってガンガンに来る。
見て受けとめたことが、はっとするときもあれば、モヤモヤすることもあって、気づきを毎回くれる。
いろんな感情でわたしはこのドラマを見ている。

最初は戸田さんを観る予定だったのに、本当に予定不調和だ。
話の進みは淡々としたドラマ。感情が忙しくて、でもなんでか分からないけれどすごく愛しいドラマだなと思います。