俺の家の話 第9話

俺の家の話は隅田川にかけて行くんだなぁ。
寿三郎が寿一に真意を伝えないのは、世阿弥の子方を出さない演出と一緒の気持ちなのかなと。
観せることは簡単だけれど、魅せることは難しい。

寿一が客観的に見ていくにつれ、どんどんそうなのかなと思うようになってきました。

と言うか、やっぱりこのドラマいよいよ来週最終回だけれど、ドラマ全体がすごく難しい話だなぁと思う。
物語としてと言うよりかは感覚として難しい。うまく説明が出来ない物語なんですよね。

例えば、この役者が好きだから見始めたんだけれど、すごくのめり込んでしまったから是非観てみてよと紹介したとして、それじゃあよく分からないから、魅力を解説してみてよと返されたら、魅力の説明がうまく出来ないんですよ。
面白いなと思ったことの何が面白かったのかと本質を辿ると、思ったよりも起伏がないところで面白いと思ったことないですか?あれが淡々と約1時間繰り返されている気がするんです。
それはつまらないと言うことなんじゃないの?と、思えるけれど全然違うんです。
本当に不思議なドラマだなと思う。

久しくこういう、Theホームドラマと言うのが無かったからかもしれないな。
なんだか懐かしくて、でも新しくて、設定が渋滞しているのに全体が地味ってなんだかいろんな矛盾を内包していて、それって世の中やんと、なんか広過ぎてわたしはきちんと見きれていないのかもしれないなと、そんなことを思いました。

そして、さくらやっぱりめちゃくちゃかわいい。
どんどん好きになってきた。