9月11日放映サタデートーク書き起し

開映初日に放送の合ったサタデートーク九州・沖縄をば書き起してみました。個人的な備忘録のようなものなので隠し進行で。

サタデートーク 九州・沖縄 深津絵里

インタビュアー:米谷奈津子(ヨネタニナツコ)以降「米」表記。
アンサーゲスト:深津絵里(フカツエリ)以降「深」表記。

■テロップ(C.I) 
サタデートーク 深津絵里さん(大分県出身)
モントリオール受賞 愛の力と女の欲
米:事前に拝見させていただきまして
深:ありがとうございます
米:あの、誰の中にでも悪人っているのかもしれないなと最終的には思ったんですけど、始めはこう光代が儚げで消えてしまいそうなくらい儚い女性がこうあるときからふっと強くなる感じがこれがこう愛の力なのかなっていうなことを感じながら見ていました。
深:はい。
(間)
深:んー、そうだな、これまであまり演じたことのない女性像だったんですね。それはこう自分の欲と言うか、欲を剥き出しにある意味している女性だと思うんですね。要するに愛する人?の為に何が何でもえっと・・どんな、なんでしょうね、どんなことをしてでも自分のものにしたいという、そういうある意味女性ならもしかしたら誰もが持っている、えっと心の奥底に持っている、んっと、すごい力強さとか逞しさだったり、んーもしくは母性だったり、あの、なんかそういものがわたしの中にもないとは言えないなと思いながら光代と言う女性をあの演じていました。

■テロップ
白素
米:今回のその光代と言う女性は凄い大変な状況になる訳ですけども
深:はい。(相槌程度)
■テロップ(F.I)
映画「悪人」が問う幸せって何?
米:あの、祐一と過ごしたことで幸せというのを得たんじゃないかなと思うんですがその、であとその幸せの基準って一体なんだろうなと言う風に映画を見ても思ったんですけど
深:今回の「悪人」と言うこのタイトルにしてもそうですけど答えなんてないじゃないですか。こう、“悪”っていうこと自体本当にじゃあ誰が善いと決めて悪いと決めるのか?本当にじゃあそれが善いって思っていても逆に相手にとってはすごく傷をつけていることかもしれないし、なんかそういう人間ってすごく複雑なものですよね。だからこうなんだって分かり易い答えみたいなものがない んじゃないかなって思うんですよね。だから人間を演じるんじゃないかなという風に思うし、うん。
■テロップ(C.I)
共演・妻夫木聡「悪人」への熱い想い
米:妻夫木さんとはこれまで二作
深:はい
米:相手役として共演されていますけども今回の妻夫木さんて言うのは深津さんにはどういう風に映りましたか?
深:今回は、ご自分からこの作品を演ってみたい強い想いを持って挑まれているなんかその覚悟のようなものが体中からなんか溢れていたのでこの祐一を演じているときはもう本当に目ひとつとっても本当に畏怖しく感じるほど何を考えているか分からないようなそんな目をしていたし、そのエネルギーを借りてわたしはお芝居をしていたなと思います。
■テロップ(C.I)
映画「悪人」で演じたかったこと
深:結局この作品は人間がもう必死に生きている? もう全然かっこよくはないけどすごくがむしゃらに無様でも必死に生きている姿をとにかく映し出さなくてはいけないようなそんな作品だと思うので逆にそういう過酷な状況がそのわたし演じた光代と祐一と言うふたりがもうすべてを捨てて逃避行をする環境・心情にはすごく相応しかったのかなと思ってそういう九州の、長崎の五島列島だったんですけれどそういう場所の持つ空気とか風の冷たさとか強さすべてがその演じる上で全部味方になっているようなそういう環境でした。
■テロップ(C.I)
映画「悪人」舞台も出演者も“九州”
深:なんか九州と言う同じ地方のなんか空気感みたいなことは同じなのかなと言う風に思っていてある意味自分がその九州出身だということが役を演じる上で自信にも繋がっている気がします。そして佐賀の方言も大分の方言とは本当に微妙なんですけどあの微妙にイントネーションが違ったりその独特の佐賀の言葉と言うのがもしかしたらその光代と言う女性を表しているのではないかなと言う風に思ってとにかく佐賀の言葉から、かなり光代と言う女性を演じる上ではヒントをたくさんもらったかなと思います。
■テロップ(C.I)
白素
米:あの深津さんっていろんな役柄を演じられるじゃないですか?
深:あーそうなんですかね。
米:あの、気の強いすみれさん『踊る大捜査線』のすみれさんとかあとはこうすごくお色気のある女性とか
深:(ふきだして笑う)そうですか?


米:ちょっと気弱な感じの女性とか
深:あぁ、はい。
米:そのいろんな女性をいろんな雰囲気の女性を演じられる柔軟に演じられるのって言うのは?
■テロップ(C.I)
世界が認めた女優 演じることの楽しさ
深:そうですね、演じ分けられているかどうかは分からないですけど、わたしの中にたぶん何もないからだと思います。
米:そうなんですか?
深:ええ。たぶん。だからいかに監督とかそのイメージに自分が入り込んでいけるかと言うそういうことなのかな? あまり自分というものがないからだと思いますけど。
米:そのイメージに入り込んでいくっていうのは?
深:何かこう監督が思っているであろう、なんかこうモヤっとした何かイメージみたいなことが浮かんだ何かそこに自分がこう入っていくと言うかキャッチするって言うかそんな職業なのかな?って気がするんですけど。


米:その相手のイメージをキャッチして自分がそうなるって言えば簡単ですけどすごく難しいですよね?
深:そう、そうですよね。
米:すごいお仕事ですよね。


深:そう・・よく考えるとそうですね確かにね。でもあまりこうですと言う風に決まった形がないと思うんですよねお芝居ってなんか。だからとても難しいんですけれどとても楽しいことなんですよね。うん。

幕。