すみれさんを演じる深津さんの話

今更、OD2のオーディオコメンタリーを見ていたんです。スリアミverとスタッフver。その内文字に起こそうかなと思っているのですが、印象的だった話を書き留めておこうと思ったので書いてます。
かなり私見が混じっているので取り留めもない言葉が綴られているかもしれませんが、その辺りはまぁ愛嬌ってことで。

興味ある方だけどうぞ。

OD2のオーディオコメンタリーは結構深津さんに関しての感想と言うか想いが強いようで結構な回数で話題に上っていました。
特に印象的だったのがストレッチャーで運ばれていくときのシーンの裏話でした。これは当時発刊された本などで読んだ記憶がまったくなくてすごく新鮮だったのですが、

本広「深津さんこのシーンで気を失うようなニュアンスで取れてしまう目を伏せる演技をしてしまったことを撮り終わった後ですんごく君塚さんに謝ってましたね。」
小野(さんだったかな?)「え?なんで?」
本広「深っちゃんって台本を一字一句違わず演じるんですよ。それこそト書きもきっちり。」

これって脚本家冥利ですよね。君塚さんすごく嬉しかったんじゃないかなぁ。今日、ふと『孤独のグルメ』と言う新装版の漫画を読んでいたんですけど、その本の鼎談で久住さんと言う原案者のネームを一字一句違わず余すところなく谷口さんは漫画にしていると書かれてあって久住さんはそれを驚いて同時に感動したと合って、ふとこのコメンタリーのことを思い出しました。
悪人でも李監督は「サムライのような人」と深津さんを表現していて、演じる深津さんはたぶん当たり前のことだと思って演じているんだと思うんですけど、脚本を一字一句違わず表現するってなんと言うか、幅じゃなくて深さだと思うんですよね。演技のふり幅が広くても浅かったらたぶん一字一句違わず演じていてもなんとも思わないんじゃないかなぁと。その辺りが今も尚第一線で演じていけている理由のようなそんな気がします。はい。