岸辺の旅

やっと行けました。
鑑賞は都内某所のイオンシネマ 4番スクリーン 12時30分開映回。
年配の方が多めで上映中にちょいちょい喋り声が聞こえる感じだったので、もう一回リベンジしようと思っています(笑)

みっちゃんのキャスティングが深津さんだと聞いて、原作のみっちゃんを深津さんで再生していたんですが、その想像から大きく外れない芝居を魅せて貰えて、やっぱり深津さんはみっちゃんだなぁと思いました。
黒澤清監督のみっちゃんとわたしが好きな原作のみっちゃんは少し温度差があって、そこもうちょっと見たいとかいろいろあったんですけれど、悪人以来深津さんはずっと観ていなかった(ちょっといろいろあったんです)ので比較的わたしの好きな深津さん然としていて、少し戻った感じがします。

あ、そうそう。
浅野さん。パンフレットで今回の役に対して何か質問はありますか?と言う黒澤清監督の言葉に「何もないです」ってすっごいカッコいいなこの人と思いました。

黒澤清監督はもう少し役者を追い詰めてもよかったんじゃないかなぁとも思ったんですけど、どうなんですかね。
黒澤清監督作品が今回たぶん初めて観たからなんですけど、追い詰めて役者にあるものを引き出す感じじゃなくて、全幅の信頼を寄せてそれを撮る人なのかなと思いました。

最後のみっちゃんが見た景色、原作を読んでいちばん気になっていた景色が短かったのも監督の意図なのかなと思いながら、ここでも、をを、温度差かなとなったのであと何回か観てゆっくりその温度差を詰めていきたいような気もするし、そのままわたしの好きな映像を頭に浮かべていてもいいのかなとそんなことを思いました。はい。