大恋愛〜僕を忘れる君と の雑感

1話の率直な感想は、全て見た後に1話を見たくなるのかもしれないなと言うこと。
話の運びはすごく昔の朝ドラ見ているみたいだなぁとふと思ったんです。
大石さんの初見は私はふたりっ子と言う朝ドラで、あの朝ドラは私の中でふと思い出せるくらいたぶん、幼いながらもちゃんと見た朝ドラだったんですよね、今思うと。
そこで、大石さんの描く人の劣情がすごく植え付けられたこともあって、苦手な脚本家さんなひとりのままで今回のドラマを迎えたわけだけれど、今回のテーマと大石さんの描くキャラクターと伝えたいことと話の筋が1話だとすごく中途半端で、歯抜けに思えて脳内補完が追いつかなかった。
これは、続けて見ないとならないなと思えて私はいまこれから2話を見ます。


と言うのが1時間前。
2話を見ました。単純に役者に感服してしまった。特に主演の戸田恵梨香さん。戸田さんは確か3話を読むまで尚が掴めないと言っていて、2話でこれなのかと思うと、盲目ではあるけれど、すごいとしかならなかった。私には充分、奔放で、いくつかの矛盾はアルツハイマーと言う病に罹っている無自覚な所作に思えてならなかった。それが大石さんのすべて計算ずくなのならば、私は苦手意識を持っていることに少しの罪悪を感じるくらいには大石さんのことを見直し始めていると思う。
たぶん、おそらくは。

さて、話を戻す。戸田さんには涙のひきだしは…この人にとっていくつあるんだろう。今回、草刈さんや、ムロさんに引き出された涙もあるだろうけれど、それにしても、すべてが違う。感じる温度や落ちる場所も、浮かべる量も溢れ出た感情も、何もかもが違う。
有明静奈のとき、戸田さんの泣き芝居はすごくきれいだなぁと思っていたけれど、役を重ねて、発露な涙だけではなく、我慢しても溢れ出る感情までもがこっちに乗かって来るようになった。こっちの勝手な尚と言う想像までもを鷲掴みにしてひき込んでいるみたい。ひき込むと言うのは、戸田さんが役を生きていると言うことなんだなとも思う。掴めていないであろう段階でそんななのかよ。と、正直、30代の戸田恵梨香さんが楽しみ過ぎて仕方ない。

3話はどう話が進むんだろう。
2話で尚と真司の言うところの『砂漠の道』は、病気以外はひとまず円満におさまったような展開だったけれど、病気の進行とともに、ふたりの寄り添っていく描かれ方が恋愛が中心になるのか、病気が中心になるのかがとても気になるなと思うので、3話も継続視聴したいなと思います。

私の想像する筋とはおそらくは違うんだろうなぁ。
砂に塗れたアンジェリカはまだ描かれていない世界線だったらと、最初に思っていたのだけれど、それは早々に崩れたから、受賞作を追体験していく話なんだろうな。